ウォーミングアップだけして帰る的な。
わさわさ生えて来る緑の草々が、瑞々しくて柔らかそうで新鮮で、それはそれは美味しそうなんです。むしゃむしゃ食べたい。牛や羊やウサギの気持ちが分かる。そりゃ食べるわ。
そして、くちばしの黄色い鳥が虫を求めて穿った、肥沃でしっとりした土の穴から、微細な、生まれたばかりの蟻がうじゃうじゃと湧いて出て、わたしの脚に這い上って来よるんです。細かい羽虫も遠慮なく顔やら腕やらにたかって来やる。自然とは、むず痒いものである。
身体を動かせば動かすほど、もっと動かしたくなる。今日は衝動に任せてわーっとその辺走ってみたんだけど、トレーニング用の服じゃないから動きにくい。それにアスファルトはどうも走る気がしない。土や緑の上を走りたいんです。
この壁を越えて、本格的に定期的にスポーツが出来れば良いんだけどなー。何か面白そうなのないかしら。
とりあえず、昼間は眠いけど、朝は勝手に目が覚めるようになった。
扇風機のまわる音と、時計のカチカチと、冷蔵庫の通奏低音的な唸りと…頭骨に響く耳鳴りが合奏してます。わたしは無言で言葉を繰っていますが、いや全く、カラフルなものや意味をなすものは全く出て来ないんだな。
今、何かを入れ替えているところなので…工事中とか、改装中とか、そんな感じ。ただ方向性と行程だけがある。詩なんか捻り出してる場合じゃないのである。
でも子供の頃のことを思い出してみると、そういう無心とか無言とか無音の中に自然と浮き上がって来た言葉だけを選んでいたような気がする。出来ればそんな状態に戻れたら良いんだけどな。
あ、こんなことしてる場合じゃないや。
お風呂行って来よう。毎日露天風呂。なんて贅沢なんだ。