僕は礼を言って電話帳をウェイターに返し、"いるか"ホテルに電話をかけてみた。はっきりしない声の男が電話にでて、ダブルかシングルの部屋なら空いていると言った。ダブルとシングル以外にどんな部屋があるのか、と僕は念のために訊ねてみた。ダブルとシングル以外にはもともと部屋はなかった。少し頭が混乱したが、ともかくダブルを予約し、料金を訊ねてみた。料金は僕が予想していたより四十パーセントも安かった。 …というくだりを読んでました。羊をめぐる冒険、村上春樹。何度読んでも同じように癒される。棺桶に入れてもらおう。村上春樹の作品の隅から隅まで全部好きなワケではないけど、何かどこかが響くんだなぁ。やっぱり癒されるというのが表現として一番あってる気がする。
昔懐かしいギターの曲を久しぶりに聴いたら、ところどころの細かい音が自分の記憶と少しずつ違っていて、あれ、こうだったんだ、と驚いた。歳をとって色々衰えても、細部を聴き分ける能力だけは年々高じているような気がするんだけど気のせいなんだろうか。時々、忘れていた懐かしいフレーズが流れて、うっと胸が詰まったりもする。そう、こんなのが、あった。
昨日、滞っていた仕事の80%が片付いてホッとひといき。風邪はまだまだ居残っていますがフラフラするほどではありません。でもマスクを取るとすぐに喉がヤバくなる。声は水商売のおねーちゃんのようになっています。咳が出ます。電車とか、外で咳をするのは気がひけてしょうがない。
そうだ、昨日友達が来て、共通の友達の結婚披露パーティーのお知らせを置いて行った。今年は結婚ラッシュだなぁ。これで3件だよ。友達が幸せになるのはうれしい。幸せを心からうれしいと思う気持ちに、ちょっぴり特別感がプラスされるのが友達なのかもと思う。
昨日来た友達と共同で幹事をやる友人の名前を見て、これまた懐かしいなぁと思った。パーティーの時久々に会えるなぁ。
今も繋がっていられるのがうれしいと思う。初めて会ったのはライブハウスだった。誰もかれも。みんな良い歌を歌っていた。なんか青春って感じねー。
結婚パーティーはわたしの誕生日の翌日。きっと色んな人といっぱい再会出来るだろうな。それまでに、自分の歌をもう少し取り戻せたら良いな、などと風邪ひきの鈍った頭で思う台風一過の晴れた午後。
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