さぁ、何読もかな、と思って、何年前かわからんくらい前に買った、月の記憶という本を手にとってから、あれ、最近わたしノンフィクションばっかり読んでるわ、と気づいたですよ。
村上春樹のシドニー、アンダーグラウンド、約束された場所で、ポールオースター編のナショナルストーリープロジェクト、そいでコレ。
何でだろうなぁ、知らずに選んでたから不思議。
まぁ、元々、もしも話的な作品には興味が持てないタイプかも知れない。村上春樹の文章がわたし的にヒットなのは、すごくリアルな表現で変なことを書いてるからなんだと思う。
で、月の記憶、なんですけども。
NASAのアポロ計画で月面に降り立った12人の宇宙飛行士のうち、生き残っている9人にインタビューを試みたドキュメンタリーです。月面に立つという超強烈な体験をすると多かれ少なかれ精神的に壊れちゃうらしい。そりゃ当然よね。彼らが宇宙で何を体験し、地球に戻って何を思ったのか。ぶっ飛んだ体験と帰還後の日常の折り合いをどのようにつけようとしたのか。まぁ、そんな感じ。
プロローグを読んで改めて思いましたけど、わたしやっぱり宇宙好きだわ。脳みそが理系に出来てないのがうらまれます。自然科学が好きなのよ。今ある現実ってやつに執着がある。明るい面も暗い面も含めて。人間の心も現実のひとつ、不思議な偶然や、勘違いや幻も現実のひとつだから、不確定だからと言って、それを非現実に押しやる気にはなれない。ってかあー、こんなこと言ってたら現実社会に上手に対応出来ないわん。
とか言いつつ、今、現実的にわたしが直面しているのは、大借金を背負わないためのお金やモノの処理のことだったりします。税理士さんのとこに行くたび、来世は会計士になろうと思います。お金の前には宇宙なんかすっ飛ぶわ。

PR
COMMENT