雨で、アスファルト、ほどよく濡れているねぇ。
ほんと、程よい雨。心地よい。
悪路の山道を、乗り心地の悪い車で、ガタガタ上下に揺れながら運ばれているみたいだった。しっかり座っているのが精一杯で、周りの景色を見ている余裕がないってやつ。一番いいのは何だろう。やっぱり寝台列車の旅かな。
ここに引っ越してきてからの話。もうじき一年です。まだ一年!超密度。
とか書きつつ、さっきまで見てたはずの夢の端っこがちらちら視界の隅で見え隠れしてるのをパッ、と捕まえたい…どんな夢見てたっけ。。
今くらいの季節の空気はいいな。若々しい空気だな。今日は雨だし、澄んでいる。
どういうわけかジャン・コクトーの、恐るべき子供たちの、あの姉弟を思い出します。始終イマジネーションの中にもぐりこもうとばかりしている。
昨日はゴージャスな美女が遊びに来てくれた。で、恋バナ。あんな美女でも迷う、悩む。いや、美女だから迷うのか。生年月日を聞いて、手順通りに読んでいく。不思議な人。浮世離れしてる。言葉にするのが難しい。で、結果出てきた言葉が「妖精みたいな人やね」。こんな占い師あかんわ。。それにしても、魅力的な人。
窓全開だと、気持ちいいけど、寒いな。
去年の今頃は荷造りのダンボール箱いっぱいの中で生活してた、確か。荷物が多くて多くて…愛着のある家具とかを一個一個、処分していってた頃。感情の波は激しかったけど、同時に起こっていたことが非日常的で、メランコリックに浸ってばかりはいられなかった。浸りたいよね、そういう時はさ。浸ってなんぼじゃん。
ん、なんでこんな話か。あ、もうすぐ一年だからか。
象徴的には、水は感情を表す。雨は涙、そして涙は傷を癒す。海は心と感情と意識の溜まり場、深層意識や無意識、集合意識、心に属するすべてであり、それ以上のもの。あらゆるものが生まれ、あらゆるものが死んで、混ざり、変容する。カオス、豊穣、生む母、呑み込む母。流れない水は速やかに腐り始める。水には形がない。形になるのは凍った時。熱くなりすぎると気体になって、見えなくなる。偏在して散っていく。入れ物がないと水をすくえない。受け取る器を持たないと、心は零れ落ちてしまう。
ホロスコープによれば、わたしの湖には人の歩ける道がついていない。
じゃあどこから?空中からヘリコプターとか。ダイナミックだねー。いや、隔絶されてるのが地上とは限らない。巨大な地底湖かもよ?探検隊が必要だ。わたし的には、それこそ妖精や小人が棲むような、豊かな森の中にひっそりと、澄んだおいしい水を湛えていて欲しいんだけど。で、野生の鹿とかリスとか鳥とか熊とか、動物たちが水を飲みに集まってくる。お魚も棲んでいる。ザ・ワールド・オブ・ディズニー。
でも違うな、きっと。宇宙のどっかにある小惑星の地殻に閉じ込められた、時間の止まった水だ。どっちかっていうとキューブリック。ふん、つまんない。
でもホロスコープによれば、1年半くらい前からこの10年くらい水があふれ出すことになってるから、わたしの湖も海に還れるかも知れない。これは象徴のお話。
わたしの苗字も水ばっかりなんだよね。
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